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【ScrumFestNiigata2024】a11yを起点とした組織横断を完了するためにアジャイルチームにとって大切だったこと100選

 【ScrumFestNiigata2024】a11yを起点とした組織横断を完了するためにアジャイルチームにとって大切だったこと100選

カオナビ社の開発チームに在籍しており、日々多くの開発やチーム課題と向き合っています。

1つのチームで完結できる価値提供に向き合うことに慣れ始めたとき、複数のチームやロール・組織にまたがって行動をしなければならないアクセシビリティ対応をアジャイルチームで進行するタスクを進めることになりました。

このアクセシビリティは開発チームだけで完結できない組織横断プロジェクトに化けていきました。これを完遂するにあたって、アジャイルチームが1つの価値提供だけに向き合う視座だけでは実力不足であることを知り、打ちのめされていました。

そんな中でも無事に組織横断プロジェクトを完了させることに成功をしたのですが、その成功体験がどうしてうまくいったのかを分析すると、とても大切な「ある気付き」を得ることができました。

この気づきは、これから組織横断に挑む方やあらゆるチームでも役に立つエッセンスになるかもしれません。

このセッションでは、アクセシビリティの観点と向き合い、その取り組みの中で得られた学びや工夫を含めた一部始終を共有します!

kinocoboy

May 10, 2024
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Transcript

  1. 木下 博貴 Hiroki Kinoshita X: @kinocoboy2 所属:株式会社カオナビ 2022年中途入社 職種:PjL /

    フロントエンドエンジニア 特徴:新潟県長岡に住んてます 自己紹介 © kaonavi, inc. 3
  2. 目指しているもの © kaonavi, inc. 4 No.1 Adaptive Software Developer 複雑な動き

    = 簡単なルール ✖ 豊かな関係性 難しい案件は  圧倒的な人間性でぶん殴りにいくスタイル
  3. © kaonavi, inc. 6 • JIS X 8341-3: 2016 •

    WCAG • 原則 ◦ ウェブアクセシビリティの土台とな る四つの原則がある ◦ 知覚可能、操作可能、理解可能、 及び堅牢。 ウェブアクセシビリティ
  4. © kaonavi, inc. • JIS X 8341-3レベルA,AA • WCAG2.1の基準 7

    kaonavi社のアクセシビリティ方針
  5. © kaonavi, inc. 10 向き合うプロダクトについて • 自社プロダクト「カオナビ」 ◦ タレントマネジメントシステム •

    複雑さと不確実さに向き合う必要がある 人事業務を簡略かつ円滑に進行させる お手伝いをしている。
  6. © kaonavi, inc. 17 膨大なドメイン サブシステム サブシステム サブシステム ストリーム アラインドチーム

    ストリーム アラインドチーム ストリーム アラインドチーム タレントマネジメント業務に関わる課題や難しさ
  7. © kaonavi, inc. 18 膨大なドメイン サブシステム サブシステム サブシステム ストリーム アラインドチーム

    ストリーム アラインドチーム ストリーム アラインドチーム イネーブリング チーム タレントマネジメント業務に関わる課題や難しさ
  8. © kaonavi, inc. • 「空気感」を創っていく ◦ 当時も「協力的なチーム」と「そうじゃないチーム」がまちまちだった。 • 組織的対応を推進してくれる人たちは「イケてる」というブームを作る。 ◦

    どうすればもっとよくなるのかをアドバイスをもらいにいく • 突っ張ってるチームも敵対せず、学びをもらいにいく柔らかさを持ってお く。 28 一. 「正しさ」だけじゃ足りない
  9. © kaonavi, inc. • ボトムアップで組織横断はむずかしい。 ◦ 意思決定に向けて「正しさ」を追いかけてしまう ◦ 全社組織的な優先度などの説得力の獲得がむずかしい。 •

    トップダウンの力を借りる準備をする。 ◦ 上位組織とのレポートラインをすぐに用意する。 ◦ 上位組織が判断ができるような定量・定性的な情報を常に集めて整 理しておく。 30 一. 組織横断はボトムアップで進めない
  10. © kaonavi, inc. 31 一. 組織横断はボトムアップで進めない • 厳密には「トップダウン風」の空気感を創っていく。 ◦ 本当に指示を待つのではなく、いくつものパターンを上位組織に選択

    してもらう形で進めるとよかった。 • 体制的・ガバナンス的にトップダウンの構図で、実質ボトムアップの環境を 作ることが組織横断においては望ましい。 ◦ 組織の威を借りることで動いてくれるチームも現れる。
  11. © kaonavi, inc. わからないことは怖い。 【なぜか】 • 私たちが「わからない」ドメインについて向き合うのは怖かった。 ◦ だから他のチームに頼ろうと決めた。 •

    反対に他チームもA11Yに関わる技術課題がわからない。 ◦ だからこちらからの依頼が怖かったと思う。 33 一. 「わからない」は怖い
  12. © kaonavi, inc. • どうしても「自分たち」のことを中心に考えてしまう。 ◦ 同じように他のチームも「わからない」と感じてる。 • だからお互いのチームが持つ「わからない」の共有をする ◦

    お互いの「頼り方」を相互に認識を持っておく。 ▪ 何が「わからない」ことなのかを把握しにいく。 ▪ 先にトライした結果を常に見える化しておくとよい。 34 一. 「わからない」は怖い
  13. © kaonavi, inc. • 一方通行の会話ではなく、双方向の対話を心がける。 ◦ 「私」も「あなた」も「みんな」忙しい • だからお互いのチームが持つ「優先度」・「気持ち」の共有をする ▪

    どのくらいの優先度の話なのか。 ▪ どの程度の重さなのか。 ▪ いつまでに必要なのか。 ▪ 何のためにやる話なのか。 ▪ ガバナンス的な話なのか。 36 一. 対話をすること
  14. © kaonavi, inc. 助けてもらうことは当然ではない。 だからキチンと「ありがとう」を伝えよう。 常に勇気をもって、尊敬すること。 【なぜか】 • 組織横断ではお互いに折り合いを見つけながら進行する。 ◦

    折り合いをつけながら進めるのは1個体ではできない。 ▪ 相手が必要な話。 • 折り合ってくれる相手を本当に大切にすること。 40 一. 「ありがとう」を大事にする
  15. © kaonavi, inc. • 「正しさ」だけで勝負しない。 • 「わからない」は怖い。 • リスペクトを持った「対話」を重視しよう。 •

    ボトムアップはきつい。トップダウンの力を借りよう。 • 「ありがとう」を照れくさいけど伝えよう。 43 組織横断をする時に大切なこと