新しいデータ移行サービスは現在公開ベータ版であり、Google Workspace サービス固有の利用規約の「一般提供前のサービス規約」の条項が適用されます。
Google Workspace アカウントから移行する場合は、新しいデータ移行サービスを使用してユーザーのメールデータを Google Workspace に移行できます。
特に指示がない限り、移行先の Google Workspace アカウント(移行されるアカウント)の Google 管理コンソールで次の手順を実施します。
この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。
移行を実行する
手順 1: 承認をリクエストする-
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [データの移行] にアクセスします。
- 上部にある [データの移行(新規)に移動] をクリックします。
- [移行元メールアドレス] をクリックし、移行元アカウント(移行元となるアカウント)の特権管理者のメールアドレスを入力します。
重要: この項目で指定した管理者のみがプロセスを承認できます。
- [承認をリクエストする] をクリックします。
手順 4 で指定した特権管理者に、承認リクエストがメールで送信されます。リクエストは 24 時間後に期限切れになります。リクエストの有効期限が切れた場合に再送信する場合は、[リクエストを再送信] をクリックします。リクエストを送信してから再送信するには、24 時間待つ必要があります。
次のステップ
続行するには、移行元アカウントの特権管理者がメールに記載されている承認リンクを開き、管理コンソールにログインして [承認] をクリックする必要があります。また、承認プロセスではクライアント ID が生成され、移行元アカウントのデータ移行(新規)に対するドメイン全体の委任が付与されます。詳しくは、API アクセスをドメイン全体の委任で制御するをご覧ください。
移行先アカウントの管理コンソールで [承認を確認] をクリックすると、ステータスが [接続済み] に変わります。
移行マップを使用して、移行元アカウントのユーザーと移行先のアカウントのユーザーを接続します。新しいデータ移行サービスは、移行マップを使用して、移行元のユーザーから移行先のユーザーにメールデータを移行します。
1. マッピング ファイルを作成する
ヒント: [CSV サンプルをダウンロード] をクリックすると、サンプルのカンマ区切り値(CSV)ファイルを取得できます。
スプレッドシート プログラムで、次のファイルを作成します。
- 最初のヘッダー [移行元の GUser](移行元アカウントのユーザーのメールアドレス用)、2 番目のヘッダー [移行先の GUser](移行先アカウントのユーザーのメールアドレス用)を追加します。
ユーザーのリストは Google 管理コンソールからダウンロードできます。詳しくは、ユーザーリストをダウンロードするをご覧ください。
- 有効なメールアドレスを使用して、ヘッダーの下にユーザーをマッピングします(どちらのアドレスも必須です)。
1 人の移行元ユーザーを複数の移行先ユーザーにマッピングすることはできません。
- ファイルの移行元ユーザーは 100 人を超えてないようにしてください。
現在のところ、新しいデータ移行サービスでサポートされるユーザー数は 100 人までです。
- スプレッドシートを CSV ファイルとして保存します。
例:
Source GUser | Target GUser |
user1@example.com | user1@solarmora.com |
user2@example.com | user2@solarmora.com |
この例では、移行元ドメインは example.com で、移行先ドメインは solarmora.com です。
2. ファイルをアップロードする
- 移行先アカウントの管理コンソールで、[移行マップの CSV をアップロード] をクリックします。
- CSV マッピング ファイルに移動して選択 [開く] をクリックします。
- タスクアイコン をクリックして、マッピング ファイルが正常にアップロードされたことを確認します。
- エラー メッセージが表示された場合は、CSV ファイルを修正します。その後、手順 1~2 を繰り返してマッピング ファイルをアップロードします。
- [日付を選択] をクリックし、メールの移行元の日付を入力します。
新しいデータ移行サービスでは、選択した日付から移行を開始した日付までのメールが移行されます。
- (省略可)ユーザーが削除したメールを移行するには、[削除済みメールを移行する] チェックボックスをオンにします。
- (省略可)[迷惑メール] ラベルが付いたメールを移行するには、[迷惑メールを移行する] チェックボックスをオンにします。
- (省略可)特定のラベルが付いたメールを移行しない場合は、[特定のラベルを移行対象から除外する] チェックボックスをオンにし、ラベル名をカンマで区切って入力します。
詳しくは、移行からラベルを除外する方法(このページの後半)をご覧ください。
- [保存] をクリックします。
移行からラベルを除外する方法
- 各ラベルまたはサブラベルを個別に指定します。
- サブラベルを追加する場合はフルパスを使用し、親ラベルとサブラベルをスラッシュ(/)で区切ります。
例: 「旅行」というラベルとその子ラベル「アジア」を除外するとします。「旅行,旅行/アジア」と入力します。
- [すべてのメール] を追加しても、新しいデータ移行サービスではメールは移行されません。
- [移行を開始 ]をクリックします。
この操作により、ドメイン全体の委任も付与され、移行先アカウントにデータ移行(新規)用のクライアント ID が作成されます。詳しくは、API アクセスをドメイン全体の委任で制御するをご覧ください。
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ステータスが [処理中] に変わり、次の情報がリアルタイムで更新されます。
- 検出されたタスク - 移行、スキップ、または失敗したアイテム(メッセージ、ラベル、その他のタスク)の合計数
- 警告 - 移行はしたものの、想定どおりに完了できなかったアイテムの数
- 失敗 - エラーのために移行に失敗したアイテムの数
- スキップ - スキップされた項目の数
- 成功 - 正常に移行されたアイテムの数
- 検出されたメール - 移行されたメール、スキップされたメール、失敗したメールの数
- 検出の問題 - 検出に失敗したため移行されなかったユーザーの合計数
- メールの移行数 - 移行されたメールの数
- スキップされたメール - スキップされたメールの数
- 移行されたユーザー数 - 移行が完了したユーザーの数
- レポートを CSV 形式でダウンロードするには、Google 管理コンソールで [移行レポートをダウンロード] または [ユーザー レポートをダウンロード] をクリックします。移行が開始した後は、いつでもレポートをダウンロードできます。
- ダウンロードしたレポートのあるタスクリストが自動的に開かない場合は、タスクアイコン をクリックします。
- [タスク] でリンクをクリックしてファイルを開きます。
警告やエラーの詳細などのレポートについて詳しくは、新しいデータ移行サービスのレポートについてをご覧ください。
差分移行を実施する
メインの移行以降に移行元アカウントに追加されたデータを移動するには、移行先アカウントで [差分移行を実行] をクリックします。
新しいデータ移行サービスでは、新しく追加されたメールと Gmail のラベルを移行先アカウントに移行します。新しいコンテンツや変更されたコンテンツを識別して移行し、移行済みのオブジェクトはスキップします。前回の移行で正常に移行されたアイテムは、差分移行でスキップ済みのマークが付けられます。
移行を完了する
重要: 移行を終了すると、その設定データやレポートにアクセスできなくなります。
完了した移行に関する情報は、移行を終了するまで管理コンソールに表示されます。終了すると、クライアント ID が削除され、ドメイン全体の委任設定のクライアントとしての [データの移行(新規)] が削除されます。
移行の完了後に終了させるには、[移行を終了] をクリックします。