この記事は 10 月 18 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



 こちらは Google Cloud Next ‘22 で発表された機能です。Cloud 公式ブログで、刻々と変化する職場環境に対応するための Google Workspace の最新のイノベーションについてご確認いただけます。


 

概要
先日、Google Chat のスペースに追加できるメンバーの数が 400 人から 8,000 人に拡大されました。これに加えて、このたび新しいスペースと一部の既存のスペースで、メッセージに直接返信することができるようになりました。直接返信すると個別のインライン スレッドが作成され、より少ない人数で特定のトピックの会話を続けることができます。
 
 
会話の右側にある新しいスレッド パネルから、フォローしているスレッドや自分の名前リンクが付けられているスレッドを見つけてアクセスすることができます。返信数のバッジ、名前リンク付きメッセージ、スレッドでメッセージが削除された時間などが視覚的に表示されるため、任意のスレッドの最新のアクティビティを常に把握できます。
対象
エンドユーザー
 
 
利点
インライン スレッドを使用して、スペース内の特定のメッセージに返信できます。この機能は次のような場面で役立ちます。
  • メインスペースの流れを妨げることなく、インライン返信で質問に答える
  • 誰も興味を持っていないかもしれないトピックについて、ブレイクアウト ディスカッションを開始するデフォルトではインラインで返信すると、元の投稿者と、スレッドで名前リンクを付けられたユーザーまたは返信されたユーザーに通知が届きます。他のユーザーは、インライン返信を開いて [フォローする] を選択することで、スレッドでの会話に関する通知を受け取ることができます。
  • メインのディスカッションが別のトピックに移ったときに古いメッセージに返信する
インライン スレッドをスペースに組み込むその他の利点として、スペースに目を通したユーザーがそこで行われているやり取りを簡単かつ直感的に把握できることがあります。また、参加したスレッドまたはフォローを選択したスレッドに返信があったときのみ通知が送信されるため、多くのユーザーがノイズを減らせます。
 
スペースの操作にも改善が施されています。新しいスレッド ナビゲーション パネルから、スペース内のすべてのスレッドを閲覧できます。また、フォローしているスレッドや自分の名前リンクが付けられているスレッドのみをフィルタすることもできます。
 
 
補足情報
インライン スレッド機能は、使用しているスペースのタイプによって異なります。
  • インライン スレッド機能は、「非スレッド形式のスペース」と以前呼ばれていた、メッセージがスレッド化されず、一つの会話の流れとして表示される既存のスペースで利用できます。
  • 全メンバーを対象とするメインのチャット ウィンドウにメッセージと返信が別に表示される既存のスペースは、「スレッド形式のスペース」と呼ばれていましたが、今後は「会話のトピックごとに整理されたスペース」と呼ばれるようになります。このスペースにはインライン スレッドは存在せず、再設定もできません。
作成ボックスの位置によって、現在のスペースのタイプを見分けることができます。インライン スレッド形式のスペースでは、スペースの下部に作成ボックスが 1 つ用意されています。一方、トピックごとに整理されたスペースでは、スペースの下部に [+ 新規トピック] ボタンがあり、トピックごとに作成ボックスが用意されています。
 
インライン スレッド形式のスペース
会話のトピックごとに整理されたスペース
 
今回のリリース以降、スペースを新規作成すると、デフォルトでインライン スレッド機能が利用できるようになります。2023 年の初めまでは、[詳細設定] の作成メニューから、スペースの種類を会話のトピックごとに整理されたスペースに変更することができます。一度スペースに設定を行うと変更できなくなります。
 
2023 年の初めに、会話のトピックごとに整理されたスペースを作成するオプションが廃止され、インライン スレッド形式がすべての新規スペースの標準になります。既存のスペースに影響はありません。変更のリリースが開始されたら、Workspace アップデート ブログでお知らせします。
 
  ご利用にあたって
リリース スケジュール
 
対象
  • Google Workspace をご利用のすべてのお客様、および従来の G Suite Basic または Business をご利用のお客様
  • 個人の Google アカウントをお持ちのユーザーの方
 
関連情報