この記事は 2 月 14 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要
Google は昨年、クライアントサイド暗号化(ベータ版)を Google カレンダーに拡張しました。これによりお客様は、データの機密性保持を強化し、データ主権とコンプライアンスに関する幅広い要件に対応できるようになりました。本日、Google カレンダー向けクライアントサイド暗号化の一般提供が、対象となる Google Workspace エディションで開始されましたので、お知らせいたします。また、ベータ版でいただいたフィードバックに基づきクライアントサイド暗号化を拡張し、鍵移行Google データ エクスポートをサポートするようにしました。
 
カレンダーの予定でクライアントサイド暗号化を使用すると、予定の説明、添付ファイル、Meet のデータが Google サーバー側では解読できなくなります。暗号鍵、および暗号鍵へのアクセスに使用する ID サービスをお客様が管理できます。
対象
管理者とエンドユーザー
 
 
今回の変更の意義
Google Workspace ではすでに最新の暗号化基準を採用しており、Google の施設内に保存されているデータ、または施設間で転送されているデータを暗号化しています。クライアントサイド暗号化では、さらに一歩進めて、暗号鍵と鍵を利用する際に使用する ID プロバイダをお客様が直接管理できるようにしています。これにより、データ主権とコンプライアンスに関する幅広い要件に対応しながら、データの機密性保持を強化できます。
 
クライアントサイド暗号化を使用することで、お客様は根本的により強固なプライバシー体制を構築することができます。組織で ITARCJIS などの規制を遵守する取り組みを進める場合にも、機密データのプライバシー保護を強化する場合にも有用です。
 
 
補足情報
モバイル版 Google カレンダー向けクライアントサイド暗号化は、現在ベータ版で提供しています。Google Workspace Enterprise Plus、Education Plus、Education Standard をご利用のお客様は、2023 年 3 月 3 日まで、こちらからモバイル向けベータ版にお申し込みいただけます。
 
 
ご利用にあたって
  • 管理者: この機能はデフォルトで無効になりますが、ドメイン単位、組織部門単位、グループ単位で有効にすることができます。[管理コンソール] > [セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] > [クライアントサイド暗号化] にアクセスしてください。クライアントサイド暗号化について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
  • エンドユーザー: 
    • 暗号化されたコンテンツにアクセスするには、ID プロバイダを利用してログインしている必要があります。
    • カレンダーの予定に暗号化を適用するには、予定作成カードの上部にある盾のアイコンをクリックします。これにより予定の説明、添付ファイル、Meet にクライアントサイド暗号化が適用されます。なお、その他の項目(予定のタイトル、時刻、ゲストなど)には標準の暗号化が適用されたままとなります。
    • Google カレンダーのクライアントサイド暗号化について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
 
リリース スケジュール
対象
  • Google Workspace Enterprise Plus、Education Plus、Education Standard をご利用のお客様
  • Google Workspace Essentials、Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterprise Essentials、Enterprise Standard、Education Fundamentals、Frontline、Nonprofits、および従来の G Suite Basic、Business をご利用のお客様は対象外
  • 個人の Google アカウントをご利用のお客様は対象外
関連情報