Gartner が実施した最近の調査によると、従業員の 3 分の 2 以上が職場で個人の端末を使用していることがわかりました。この数字は、BYOD(Bring Your Own Device - 個人所有端末を業務に使用)を採用している Google の顧客企業での統計と大差ありません。そこで G Suite 管理者の皆さまが管理体制を強化できるよう Google モバイル管理に改善を加え、企業のセキュリティ対策として、以前より機能のリクエストが多数寄せられていた管理対象の会社連絡先情報に関する機能を含む新しい iOS 機能をいくつか追加しました。
Google モバイル管理での iOS 設定の管理

管理対象の会社連絡先情報について

G Suite の管理者は、管理対象の会社連絡先情報を各ユーザーの端末と同期できるようになります。これにより、次の方法で iOS 端末のコンプライアンスを向上させることができます。
  • MDM の設定時に連絡先情報の設定を簡単に行えます。iOS 端末がコンプライアンスに準拠した時点でそのユーザーの会社の連絡先情報が自動的に同期され、コンプライアンスに違反した時点で利用できなくなります。
  • ネイティブ iOS 電話アプリを使って、グローバル アドレス一覧(GAL)から連絡先情報を検索して発信できます。また、ネイティブ iOS メール、カレンダー、連絡先アプリでも GAL の連絡先情報の検索が可能です。
  • 会社連絡先情報に登録されている連絡先から着信を受けた場合、発信者番号通知がサポートされます。
  • 組織のユーザーに 2 段階認証プロセスが義務付けられている場合や、サードパーティの SSO プロバイダをご利用の場合は、ユーザーが iOS 端末上の会社の連絡先情報にアクセスする際、アプリのパスワードを使用する必要がなくなります。
  • 管理者がアカウントをブロックした場合や、アカウントをワイプした場合、そのユーザーは会社連絡先情報を利用できなくなり、GAL にもアクセスできなくなります。
上記の変更点に加えて、次の端末制限ポリシーを追加、更新しました。
  • 管理対象アプリ: アプリの開発者、設定、ストレージを管理する
  • アカウント設定: iOS 上で自動的に Google アカウントを設定して、連絡先やカレンダーを同期する
  • Safari: Safari ブラウザの設定を管理する
  • フォト: iOS での写真の共有を管理する
  • 高度なセキュリティ: スクリーンショットや画面記録、Siri、Apple Watch などを許可する
 今回のアップデートにより G Suite 管理者の皆さまにとって、ドメイン内での iOS ユーザーの管理が容易になることを期待します。今後、MDM に関する最新情報を提供予定です。ご期待ください。

本ブログの原文(英語)は、こちらをご覧ください。
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リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象
G Suite のすべてのエディションが対象

展開ペース:
拡張的に展開(機能が表示されるまでに 15 日以上かかる可能性があります)

対象:
利用可能状況: 新しい機能は、詳細管理を使用して管理されているすべての iOS 端末に適用可能です

対応:
管理者による対応を推奨

より詳しく
ヘルプセンター: iOS モバイル端末に設定を適用する (内容更新中)