この記事は 7 月 10 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

今年初めに、Google AI を使用してゲストの作業場所をもとに会議室を提案する Google カレンダーの新機能についてお知らせしましたが、このたびは本機能のリリースとともに、ドメイン内のユーザーの主な作業場所を簡単に更新できる新たな方法もご用意しました。

主な作業場所の割り当て
管理者はすべてのユーザーを対象に主な作業場所の情報を追加できます。主な作業場所とは、ユーザーがほとんどの時間を過ごしたり、自分のデスクやチームが置かれていたりするオフィス(ビルディング)のことです。拠点となるオフィス ビルディングが決まっていないユーザーについては、作業場所を「社外勤務」に設定します。

すべてのユーザーの作業場所がわかっている場合は、GCDS または Directory API を使用してこの情報を更新できます。

ユーザーの作業場所がわからない場合は、代わりに従業員に自分の作業場所を設定してもらうこともできます。管理コンソールで [アプリ] > [G Suite] > [ディレクトリ] > [プロフィールの編集] をクリックし、[作業場所] を選択すれば設定できます。
 

この設定を有効にした場合:
 
  • カレンダーがユーザーの作業場所を推測します。カレンダーで、以前の会議室予約アクティビティに基づいてユーザーがいるビルディングや階を推測し、自動的に会議室を設定することができます。また、会議室の予約に対する変更を検出して、作業場所が変更されたこと(オフィスの移転など)を察知し、ユーザーの作業場所の更新が提案される場合もあります。
  • ユーザーは自分で主な作業場所を更新できます。 ユーザーが、カレンダーの設定で自分自身の作業場所を設定したり更新したりすることができます。
 
なお、ユーザーの主な作業場所を設定するには、ドメインのビルディングと階の情報が入力されている必要があります。

会議室の自動提案
会議室の自動提案機能を使用すると、あらゆる場所にいるすべてのゲストに適した会議室を予約できます。会議の主催者はゲスト間の衝突を避けて安心して会議を計画することができます。ユーザーの作業場所を追加すると、そのユーザーにすぐに会議室の提案が表示されるようになります。

このリリースでは、会議室とリソースの予約タブが機能強化されて新しく追加され、各参加者に最適な会議室をインテリジェントに提案します。この提案は、個々の参加者のいるビルディングや階、予約履歴、音声機器またはビデオ機器の要件、会議室の収容人数の要件に基づいて行われます。

このタブには、会議室の提案時に考慮された条件が表示され、ユーザーは必要に応じてこの条件を調整できます。
 


この機能を有効にするには、管理者が詳細な会議室情報をカレンダーに追加して、ユーザーが作業場所を設定する必要があります。

会議室の自動提案の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。

リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象

エディション:
G Suite のすべてのエディションが対象

展開ペース:
完全展開(機能が表示されるまでに 1~3 日かかります)

対象:
管理者とすべてのエンドユーザー

対応:
管理者による対応を推奨

より詳しく
ヘルプセンター: 会議室の自動提案の設定
ヘルプセンター: ビルディング、設備や機能、リソースの作成
ヘルプセンター: リソースの更新による表示、検索、ブラウジングへの影響
詳細ガイド: Google カレンダー リソースの構造化
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G Suite アップデート ブログ: 近日提供予定: Google カレンダーの会議室の自動提案