この記事は 3 月 7 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

G Suite では、これまでになく簡単に効率的かつ効果的な共同編集を行えるようになります。共同編集では、いつどのように共同編集者をフォローアップするかを判断することが重要です。Google は、この判断をサポートするアクティビティ ダッシュボードを Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドに導入します。この機能を使用すると、編集アクセス権を持つユーザーは、誰が、いつファイルを閲覧したかを確認することができます。
 


たとえば、アクティビティ ダッシュボードでは、同僚がファイルを閲覧したかどうかを確認したり、ファイルの更新時にアラートを送信したりできます。また、アカウント マネージャは、送信済みの資料をパートナーが閲覧したかどうかに応じて、パートナーにとって最適なフォローアップ方法を判断することができます。

3 月 7 日より、G Suite 管理者は、新しい Google 管理コンソールにアクセスして、ドメインまたはドメイン内の組織部門(OU) のアクティビティ ダッシュボードを制御できるようになります。エンドユーザーは、3 月 21 日から Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドでアクティビティ ダッシュボードを利用できるようになります。詳しくは、下記の「リリース スケージュール」をご覧ください。

ユーザーの閲覧データが表示されるタイミング

ファイルのアクティビティ ダッシュボードには閲覧データが表示されます。閲覧データとは、誰が、いつファイルを閲覧したかに関する情報です。ダッシュボードに表示される閲覧データは、組織の Google 管理コンソールの設定とユーザー各自の設定によって異なります。
 
  • 管理者は、組織のユーザーの閲覧データをアクティビティ ダッシュボードに表示するかどうかを決定できます。具体的には、組織のユーザーの閲覧データを表示する、非表示にする、または組織内でのみ表示するのいずれかを選択できます。詳しくは、下記の「組織のアクティビティ ダッシュボードの設定を確認して変更する」をご覧ください。
  • 管理者が組織で閲覧データを表示できるように設定している場合でも、ユーザーは各自のプライバシー設定で、自分の閲覧データをアクティビティ ダッシュボードに表示しないよう選択することができます。管理者が組織の閲覧データを表示しないように設定している場合、エンドユーザーは自分の閲覧データを共有することはできません。詳しくは、下記の「アクティビティ ダッシュボードのエンドユーザー コントロール」を参照してください。

ファイルへの編集アクセス権を持ち、ファイルの所有者と同じドメインに属しているユーザーは、そのファイルのアクティビティ ダッシュボードを表示して、そのファイルの閲覧データをすべて確認できます。

組織のアクティビティ ダッシュボードの設定を確認して変更する

Google 管理コンソールで、アクティビティ ダッシュボードの管理コントロールを利用できるようになりました。管理コントロールには 3 つの項目があります。
  • オン: ユーザーのすべての閲覧情報がアクティビティ ダッシュボードに表示されます。ただし、ユーザーが自分の閲覧情報を非表示に設定している場合、そのユーザーの閲覧情報は表示されません。
  • オン - ドメイン内のみ: ユーザーの閲覧情報は、ドメイン内のユーザーが所有するファイルについて、ドメイン内のユーザーのアクティビティ ダッシュボードにのみ表示されます。ただし、ユーザーが自分の閲覧情報を非表示に設定している場合、そのユーザーの閲覧情報は他のユーザーには表示されません。ドメイン内のユーザーの閲覧情報は、他のドメインのユーザーが所有するファイルの閲覧情報を表示するアクティビティ ダッシュボードには表示されません。
  • オフ: ユーザーの閲覧情報はどのファイルのアクティビティ ダッシュボードにも表示されません。外部ユーザーのアクティビティ ダッシュボードの設定によっては、内部ユーザーのファイルを外部ユーザーが閲覧したかどうかを内部ユーザー自身が確認できる場合もあります。
 
組織の設定を変更する方法については、アクティビティ ダッシュボードに関する管理者向けのヘルプセンターの記事をご覧ください。

: アクティビティ ダッシュボードとその設定は、G Suite ドライブの監視ログに収集されるデータには影響しません。

アクティビティ ダッシュボードのエンドユーザー コントロール

アクティビティ ダッシュボードがユーザー向けにリリースされる際には、その機能とコントロール オプションについて説明する通知が Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドに表示されます。ファイルの閲覧情報は、ユーザーがこの通知を確認した後にのみアクティビティ ダッシュボードに表示されます。通知を確認しなければ、アクティビティの情報は表示されません。
 


すべてのユーザーはプライバシー設定にアクセスして、アクティビティ ダッシュボードに自分の閲覧情報を表示させるかどうかをいつでも制御できます。この制御に関する詳細および設定の変更方法については、アクティビティ ダッシュボードに関するユーザー向けのヘルプセンター記事をご覧ください。

リリース スケジュール

現在、Google 管理コンソールでは、アクティビティ ダッシュボードの設定をすでにご利用いただけます。ユーザー向けのアクティビティ ダッシュボードは 2 週間以内にご利用いただけるようになります。
 
  • 即時リリース方式を利用するドメインのエンドユーザーは、3 月 21 日までアクティビティ ダッシュボードをご利用いただけません。アクティビティ ダッシュボードは段階的に展開されるため、即時リリース方式を利用するすべてのドメインでこの機能にアクセスできるようになるまでに、この日付から最長で 2 週間かかる場合があります。
  • 計画的リリース方式を利用するドメインのエンドユーザーは、4 月 9 日までアクティビティ ダッシュボードをご利用いただけません。アクティビティ ダッシュボードは段階的に展開されるため、すべてのドメインでこの機能にアクセスできるようになるまでに、この日付から最長で 2 週間かかる場合があります。


この機能について詳しくは、ユーザーがアクティビティ ダッシュボードを使用、制御する方法に関するヘルプセンターの記事と、アクティビティ ダッシュボードに関する G Suite 管理者向けのヘルプセンターの記事をご覧ください。

Google は、ファイルのアクティビティに関するさらに多くのインサイトを提供する機能や、共同編集者がアクティビティ ダッシュボードから直接連絡を取り合えるようにする機能を継続的に追加する予定です。

リリースの詳細
リリース方式:
  • 即時リリース方式と計画的リリース方式をご利用のドメインでは、本日より Google 管理コンソールでアクティビティ ダッシュボードの設定をご利用いただけます。
  • ユーザー向けのアクティビティ ダッシュボード機能は、即時リリース方式を利用するドメインでは 2 週間以内、計画的リリース方式を利用するドメインでは 5 週間以内にご利用いただけるようになります。

エディション
  • アクティビティ ダッシュボードへのアクセス: G Suite Business、Enterprise、Education、Nonprofit のエディションでのみご利用いただけます。ユーザーは編集アクセス権を持つファイルのアクティビティ ダッシュボードを表示できます。
  • アクティビティ ダッシュボードの閲覧データの表示: アクティビティ ダッシュボードには G Suite のすべてのエディションのユーザーに関する閲覧データが表示されるため、すべてのユーザーはアクティビティ ダッシュボードのプライバシー設定で自分の閲覧データを表示するか、非表示にするかを選択できます。

展開ペース:
段階的に展開(機能が表示されるまでに最長で 15 日かかります)

対象:
管理者とエンドユーザー

対応:
管理者による対応を推奨

より詳しく
ヘルプセンター(管理者): ユーザーにファイルのアクティビティ(アクティビティ ダッシュボード)が表示されるようにする
ヘルプセンター(ユーザー): Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドのファイルを閲覧したユーザーを確認する