この記事は 4 月 10 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

こちらはサンフランシスコで開催された Google Cloud Next '19 (英語) で発表された機能です。ライブ ストリームやイベントのセッションの録画は、Next OnAir (英語) からご視聴いただけます。


変更点の概要G Suite の世界各地に分散されたクラウド インフラストラクチャは、レイテンシを抑え、地理的冗長性によりデータを保護します。そのため、ほとんどの組織ではデータを地理的に制限しないようにしていますが、組織によってはデータの保管場所が優先される場合もあります。このニーズに応えるために、昨年 7 月に、対象となる G Suite データを保管するリージョン(世界各地、米国、またはヨーロッパ)を選択できるデータ リージョン (英語) を導入いたしました。このたびは次の 2 つの重要なアップデートを含む、データ リージョンの機能強化をリリースいたします。

  • バックアップの範囲: 対象アプリのバックアップ データが含まれるようになりました。
  • 追加サービスの範囲: フォームと新しいサイトの対象データが含まれるようになりました。

ご利用対象管理者のみ

拡張されたサービスとデータの範囲によって、管理者による以前の設定が変更されることはありません。既存の設定は、このリリースの範囲に含まれる追加のアプリやデータタイプに適用されます。前のリリースと同様に、エンドユーザーへの影響はありません。
利点データ リージョンは、各地に拠点が分散する組織の要件を考慮して構築されています。データ リージョンを使用すると、管理者はユーザー数の最小要件を気にすることなく、組織部門固有のリージョンをいくつでも作成できます。また、エンドユーザーはダウンタイムを経験することなく、データの移動中であってもすべてのファイルの完全な編集機能を使用し続けられます。ファイルの所有権が変更されたり、ユーザーの組織部門が変わったりすると、対象データは設定に沿って動的に移動されます。
ご利用方法
詳細データ移動の進行状況を確認できるように、データ リージョンのダッシュボードに新しい [バックアップ] タブが表示されます(管理コンソール > [ダッシュボード])。このタブには、対象のサービスごとにバックアップ データの移動の進行状況の内訳が表示されます。新しいダッシュボードの表示例については、以下の図をご覧ください。

関連情報  
リリース時期展開の詳細
 

G Suite のエディション

  • G Suite Business、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education、Drive Enterprise が対象
  • G Suite Basic、G Suite for Education、G Suite for Nonprofits は対象外

デフォルト設定(有効または無効)

  • すでにデータ リージョンをご利用のお客様の場合は、以前の設定に沿って拡張されたサービスやデータタイプの適用範囲が自動的にサポートされます。
  • データ リージョンをご利用でないお客様の場合は、デフォルトで無効になっていますが、[会社プロフィール] ページから組織部門単位で有効にすることができます。

G Suite の最新のリリース情報を入手する