この記事は 7 月 28 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。


新しい機能の概要
データ損失防止(DLP)ルールを使用して、機密ドキュメントのダウンロード、印刷、コピーを自動的に制限できるようになりました。この新しい DLP をベースとする Information Rights Management(IRM)設定は、現在ベータ版で利用できます。この設定を有効にすると、機密コンテンツを含むドキュメントをユーザーがコピーすることは困難になるため、機密情報の漏洩に役立ちます。

管理者はすでに G Suite の DLP ルールを使用して、ドキュメントの共有を直接制限することができます。ただし、ユーザーはドキュメントを印刷したり、管理されていない場所にコピーしたり、物理メディアにダウンロードしたりすることで、コピーを作成できていました。これらのコピーは共有設定の対象ではなかったため、コンテンツが漏洩するリスクがありました。

また、ドキュメントのオーナーと編集者が、閲覧者と閲覧者(コメント可)に対してファイルの印刷、コピー、ダウンロードを手動で防止する設定もすでにあります。ただし、この方法では、エンドユーザー側でファイルに対して適切な制限を選択する必要がありました。


対象
管理者とエンドユーザー


今回の変更の目的
この新しい IRM 設定によって機密ドキュメントのバージョンが確実に 1 つだけになるため、会社の DLP ポリシーでそのドキュメントを保護することができます。ドキュメント内の機密コンテンツが偶発的または意図的に漏洩する可能性が低くなるほか、エンドユーザーがファイルの IRM 設定を理解して手動で変更する必要性が減るため、スケーラブルかつ自動化されたプロセスで組織のコンテンツを保護することができます。


詳細
管理者は DLP ルールの作成ワークフローで IRM を設定する

DLP ルールを作成または編集する際に、[ベータ版: 閲覧者(コメント可)と閲覧者に対して、ダウンロード、印刷、コピーを無効にする] という新しい設定が表示されます。これを選択すると、編集者またはオーナーの権限があるユーザーを除いて、ドキュメントをダウンロード、印刷、コピーすることはできません。ドライブの新しい DLP システムの中でのみこの設定を使用できることにご注意ください。
管理者は DLP ルールに IRM の設定を追加できる



影響を受けるファイルではユーザーには新しい通知が表示される

ドキュメントの編集者とオーナーには、共有の設定画面に新しい注意書きが表示されます(下の図を参照)。閲覧またはコメントの権限を持つユーザーは、ドキュメントのダウンロード、コピー、印刷をすることができません。これらのオプションはグレー表示されます。この設定では、ドライブ内で閲覧者または閲覧者(コメント可)の役割を持つユーザーのみが制限されることにご注意ください。
ドキュメントのオーナーと編集者がドキュメントを共有しようとすると、新しい注意書きが表示されます。
ドキュメントの閲覧者と閲覧者(コメント可)には、印刷、ダウンロード、コピーのオプションがグレー表示される



ご利用方法


リリース スケジュール
  • リリースは完了しています。


対象
  • G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education、G Suite for Education、G Suite Enterprise Essentials をご利用のお客様が対象
  • G Suite Basic、G Suite Business、G Suite for Nonprofits、G Suite Essentials をご利用のお客様は対象外


関連情報

ロードマップ



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