この記事は8 月 9 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要
Google Meet に Workspace クライアントサイド暗号化が追加され、ユーザー自身でデータをよりきめ細かく管理できるようになります。Meet ではすでに、保存されているデータおよび Google の施設間で転送されているのデータが暗号化されますが、クライアントサイド暗号化の導入により、ユーザーは暗号鍵と、その鍵の認証に使用する ID サービスを直接管理できるようになります。さらに、いかなる状況でも音声コンテンツや動画コンテンツに Google がアクセスできないことが保証されるため、多くの地域で法令遵守を確保できます。
 
 
Meet へのクライアントサイド暗号化の導入は、業界トップクラスの暗号化を目指す Google Workspace の取り組みにおける新しい重要なマイルストーンであり、ユーザー自身によるデータのきめ細かな保護と管理を可能にします。
 
 
Meet での Workspace クライアントサイド暗号化機能は、まずウェブで提供されます。ミーティング ルーム デバイスとモバイル デバイスにも今後対応する予定です。
 
 
重要な注意事項: 現段階では、Workspace の組織内の参加者のみ、クライアントサイド暗号化を適用した通話に招待できます。ゲストアクセスは今後導入される予定です。
 
 
利点
クライアントサイド暗号化では、Google Meet が提供するデフォルトの暗号化に加えてお客様が提供する鍵を使用するため、動画と音声の暗号化がもう一段強化されます。より高い機密性を要する通話に使用して、Google によるメディア解読も不可能にすることができます。機密性の高い知的財産に関する通話や、規制の厳しい業種においてコンプライアンス上必要とされる状況などでご利用いただけます。
 
  補足情報
クライアントサイド暗号化の使用に関する注意事項:
  • クライアントサイド暗号化を有効にした通話を開始するには、主催者が参加している必要があります。参加者が先に参加した場合、主催者の参加を待ってから他の参加者とやりとりする必要があります。
  • サーバーサイドでの通話メディアの処理や解析が必要となる機能(クラウドベースのノイズ キャンセルや字幕など)の一部は動作しません。
  • クライアントサイド暗号化は、ダイヤルイン、ダイヤルアウトには対応していません。
 
ご利用にあたって
  • 管理者: ユーザーに対してクライアントサイド暗号化を有効にする前に、Meet から鍵サービスと ID プロバイダに接続する方法を設定する必要があります。詳しくは、クライアントサイド暗号化の設定方法についてご確認ください。
  • エンドユーザー:
    • 通話を主催する:
      • Meet ビデオ会議が追加されているカレンダーの予定で、設定アイコン(歯車のアイコン)> [セキュリティ] に移動し、[追加の暗号化を適用] を選択します。
      • 注: すべての参加者がカレンダーの予定またはそのミーティング内で招待を受けている必要があります。
    • 通話に参加する:
      • 主催者が参加すると、クライアントサイド暗号化が適用された会議が開始されます。会議参加者に対するそれ以外の制限や変化はありません。
 
リリース スケジュール
  • この機能に対応している Google Workspace エディションのユーザーであれば、クライアントサイド暗号化を適用した通話を作成できます。
 
対象
  • クライアントサイド暗号化を適用した通話を主催する、Google Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus をご利用のお客様
  • Google Workspace Essentials、Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterprise Essentials、Education Fundamentals、Teaching and Learning Upgrade、Frontline、Nonprofits、および従来の G Suite Basic、Business をご利用のお客様は対象外
 
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