この記事は 1 月 22 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

このたび、報告された Google Chat コンテンツの確認と対応を 1 か所で行える新しいモデレーション ツールを導入しました。このツールは、管理コンソールの [アプリ] > [Google Workspace] > [管理] の下に、Gmail 用のメール検疫ツールと並んで表示されます。ここから未解決の報告や解決済みの報告を全体的に把握できるほか、報告されたメッセージに関する追加情報やコンテキストも提示されるため、その情報に基づいて判断できるようになります。

特権管理者はモデレーション ツールにアクセスできるだけでなく、ユーザーに「Chat コンテンツ レポートの管理」という新しい権限を割り当てることも可能になります。この新しい権限を、Chat コンテンツを確認するモデレーターとして適任の組織内ユーザーに割り当てると、特権管理者の負荷を軽減できます。

 
影響を受けるユーザー
管理者と指定されたモデレーター 
 
 
今回の変更の意義
Google Chat は生産性向上とコラボレーションを促進させるための鍵となるツールです。コンテンツの報告とモデレーションは、Chat で交わされる情報の安全性と適切性を確保するうえで重要になります。ユーザーから報告を受けると、モデレーション ツールを使って以下のことを行えます。
 
  • 問題のメッセージに関連するすべての報告(以前に解決された報告を含む)を閲覧する。
    • 解決済みの報告は 180 日経過後にモデレーション ツールから削除されます。
  • メッセージの編集履歴と会話の文字起こしを、報告されたメッセージより前に投稿された最大 5 件のメッセージを含めて確認する。
  • 会話の詳細には、その会話の種類(ダイレクト メッセージ、グループ向けダイレクト メッセージ、スペース)に関する情報とともに、参加者の人数、スペースの管理者、ガイドラインなどが表示されます。
 
管理者やモデレーターは、この情報を組織のポリシーと併せて使用することで、特定のメッセージを削除する、スペース全体を削除するといった最善の対応を取ってから、報告を解決済みにすることができます。また、報告されたコンテンツについて今後さらなる監査の必要がある場合は、それに役立つコメントをモデレーターが追加することも可能です。
 
モデレーション ツールは、管理コンソールの [アプリ] > [Google Workspace] > [管理] から利用できます。
 
報告されたメッセージを選択すると、会話の詳細やそのメッセージに関する他の報告など、さまざまな情報が表示されます。
 
[報告されたメッセージ] セクションで [さらに表示] を選択すると、そのメッセージより前に送信されたメッセージを最大 5 件表示できます。
 
 
補足情報
この変更の一環として、隔離された Gmail メッセージの管理用のタブもモデレーション ツールに統合されます。隔離されたメッセージを管理するために必要な管理者権限メール検疫の設定について詳しくは、ヘルプセンターをご確認ください。[Gmail] タブは、Google Workspace をお使いのすべてのお客様にご利用いただけます。
 
  ご利用にあたって
 
 
リリース スケジュール
 
対象
  • Google Chat のコンテンツの報告とモデレーションは、Google Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus をご利用のお客様を対象としています

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