この記事は 6 月 14 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要
アイデアや情報を共有することは信頼性の高いコラボレーションにおける要であるため、ファイルを詳細かつ正確に管理できることが重要です。そこでこのたび、Google ドライブの信頼ルール(ベータ版)がリリースされる運びとなりました。信頼ルールは新しいセキュリティ機能です。管理者は詳細な信頼ルールを設定することで、組織内のユーザーがドライブでコラボレーションできる組織内外の相手を定義できます。
 
信頼ルールは、Google ドライブの「共有オプション」の後継となる管理機能です。特定の組織部門またはグループ内のエンドユーザーによる以下の試行に対して、管理者はそれらを許可またはブロックしたり、警告を表示したりするように設定できます。
  • ドライブ内のファイルを外部のユーザーまたは外部のドメインと共有する
  • 外部のユーザーまたは外部のドメインからドライブ内のファイルを共有される
  • ドライブ内のファイルを組織内の他の組織部門またはグループと共有する
  • 組織内の他の組織部門またはグループからドライブ内のファイルを共有される
 
ブログ投稿でのお知らせをお読みいただき、このたびのベータ版および Google Workspace 全体でのクライアントサイド暗号化計画の詳細についてご確認ください。ドライブの信頼ルールのベータ版は、Google Workspace Enterprise Plus と Education Plus をご利用のお客様を対象に、今後数か月の間にリリース予定です。対象のお客様には、こちらよりベータ版にお申し込み (英語) いただけます。
 
対象
管理者とエンドユーザー
 
利点
信頼ルールを定義することで、管理者はより高度かつ安全なアクセス ポリシーを設定できます。そうすることで、組織内のデータが適切な相手と共有され、適切な相手によってアクセスされるようになります。ドライブの信頼ルールを使用すると、たとえば次のようにコラボレーションをより詳細に管理することが可能です。
  • 組織内の監査チームがチーム外の相手とファイルを共有できないようにする
  • 組織内の財務チームが営業チームとファイルを共有するときに警告を表示し、十分検討したうえでの共有であることを確認できるようにする
  • 組織内の法務チームが外部の特定の弁護士グループとファイルを共有することは許可するものの、そのグループ以外の相手との共有は許可しないようにする
  • 組織内のユーザーが特定の外部ドメインからファイルを共有されないようにする
 
ご利用にあたって
  • 管理者: ベータ版の詳細とお申し込みについてはこちら (英語) をご確認ください。ベータ版のリリースは今後数か月の間に開始される予定です。ベータ版が有効になるとマイドライブと共有ドライブの両方を対象に、ドメイン、組織部門、またはグループ単位で信頼ルールを適用できるようになります。ベータ版プログラムへのご参加が承認されたお客様には、本機能についての詳細な資料を追ってお送りいたします。
  • エンドユーザー: 管理者がベータ版プログラムに参加して信頼ルールの設定を行わない限り、エンドユーザーへの影響はありません。
リリース スケジュール
  • ベータ版のリリースまで数か月ほどお待ちいただく必要がありますが、対象のお客様には今すぐこちらよりベータ版プログラムにお申し込み (英語) いただけます。ベータ版をご利用いただけるようになった際には、メールにて詳細をお知らせいたします。
ご利用対象
  • Google Workspace Enterprise Plus および Education Plus をご利用のお客様
  • Google Workspace Essentials、Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterprise Essentials、Enterprise Standard、Education Fundamentals、Frontline、Nonprofits、および G Suite Basic、Business をご利用のお客様は対象外
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