今年の Google Cloud Next に参加された方は、Gmail と Google ハングアウトのビジネス向けの機能を強化するという話を耳にされたかと思います。具体的には、Gmail のアドオン (英語) やハングアウトの進化形であるハングアウト Meet とハングアウト チャット (英語) などについてです。この機に乗じて、ハングアウト、Gmail、Google+ のアップデートについて発表します。これらのアップデートは、組織の管理者とユーザーの双方にとって操作をシンプルにするためのものです。
  • Android のメッセージ機能の効率化: Google Cloud Next では、チームを結集して仕事を進めていくためにハングアウトを進化させ、ハングアウト Meet とハングアウト チャットという 2 つの新しいツールに集約することを発表 (英語) しました。Google では、エンタープライズ ユーザー向けの従来のハングアウト サービスを合理化しようと取り組んできました。その一環として、従来の Android 用ハングアウト アプリに含まれる携帯通信会社の SMS 機能の提供を 5 月 22 日から停止します。管理者様へ: この変更による影響を受けるドメインに対して、近日中に詳細をメールでお知らせいたします。
    • Android メッセージによる SMS の性能改善: Google では、特に設定を行わなくても一貫性があって使いやすい SMS 機能を Android ユーザーに提供したいと考えています。そこで、Android メッセージを SMS にアクセスするメインのアプリとして位置づけることに焦点を当て、携帯通信会社や端末メーカーとともに、Android 搭載端末に Android メッセージをネイティブに組み込むことに取り組んでいます。パートナーとの協力により、時間をかけて SMS を RCS にアップグレード (英語) することになります。RCS とは、既読確認、グループ チャット、高解像度写真共有などの機能を備えた、携帯通信会社の次世代のメッセージ サービスです。
    • Android でハングアウトをご利用の場合: 数週間以内に従来のハングアウト アプリでお知らせしますが、SMS については、スマートフォンにすでにインストールされている別の SMS アプリに切り替えるか、そのようなアプリがない場合は Android メッセージをダウンロードしていただくようお願いすることになります。これまで送受信した SMS メッセージは新しいメッセージ アプリに切り替えてもそのまま残り、新しいアプリでもすべてのメッセージを表示できます。注: この変更内容は、Google Voice ユーザーには影響しません。引き続きハングアウトを Google Voice SMS にご利用いただけます。Project Fi をご利用中で、ハングアウトを SMS アプリとして使い続けたい場合も、この変更による影響はありません。詳細については、Project Fi フォーラム (英語) にお問い合わせください。
  • Google トークからハングアウトへの完全移行: Google トークは、Gmail のシンプルなチャット機能として 2005 年に提供を開始しました。2013 年には Google トークからハングアウトへの切り替えを開始しましたが、引き続き Google トークをご利用いただくこともできました。ハングアウトには、グループ ビデオハングアウトや他の Google サービスとの統合といった、Google トークにない高度な機能が搭載されています。ハングアウト Meet とハングアウト チャットの導入により、ミーティングやチームの共同作業のためのさらに高度な機能が追加されたことで、Google トークはその役割を終えることになりました。
    • Gmail でトークを使用している場合は、ハングアウトに移行するための招待状が数週間以内に届きます。6 月 26 日以降、ユーザーはハングアウトに自動的に移行されます(別途、契約に定められた場合を除きます)。お好みにより、間隔の狭いリストを使用する設定で、ハングアウトの外観を Google トークに似せたものにすることもできます。
    • サードパーティの XMPP クライアントは、引き続きハングアウトで 1 対 1 チャットを行うことができます。サードパーティ サービス プロバイダとの XMPP 認証連携(フェデレーション)は、6 月 26 日以降はサポートされなくなります。
    • Android 向けの従来の Google トーク アプリについては、2013 年に Play ストアで後継アプリが提供されており、機能停止となります。組織の Android ユーザーにはハングアウトをインストールするようご依頼ください。
    • G Suite 管理者様へ: この変更による影響を受けるドメインに対しては、すでにメールでお知らせしています。
  • いくつかの Gmail Labs 機能の終了: Gmail Labs は実験的機能をテストする場 (英語) です。成功を収めた Labs は卒業し、使用率が低い Labs の多くは提供が中止されます。Gmail のアドオン (英語) の発表により、Gmail には最新の統合機能が加わることになります。そのいくつかは、Labs で提供されていた機能やその強化版によるものです。数週間以内に提供を終了する Labs は、確認済み送信者を示す認証アイコン、Google Voice プレーヤー、Picasa のプレビュー、チャットの画像、クイック リンク、テキストを選択して引用、スマートラベル、Yelp のプレビューです (予定: 2017 年 4 月 24 日以降)。
  • Gmail 内の Google+ 機能の終了: 共通の関心事については Google+ に集約するという継続的な取り組みの一環として、従来 Gmail に組み込まれていた 2 つの Google+ 機能(Google+ プロフィールのメールでの送信、Google+ サークルの使用)を終了することになりました(予定: 2017 年 4 月 24 日以降)。
このたびのアップデートによりご不便をおかけすることもあるかと思います。Google では、混乱をなるべく小さくし、できるだけ丁寧にご案内するよう心がけてきました。これらのアップデートは、G Suite をご利用の皆さまのユーザー エクスペリエンスを高める機能を強化、優先するためのものです。これらの機能の終了日については、G Suite release calendar (英語) を定期的にご確認ください。

本ブログの原文(英語)は、こちらをご覧ください。
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