この記事は 1 月 8 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
業務を円滑に進めるには、メールを安全かつ効率的に送受信できるよう管理することが不可欠です。しかしこの作業は、G Suite 管理者に高い負荷がかかることがあるのも事実です。そこで、管理者の方の負荷が少しでも軽減されるよう、[メールログを検索]、[Admin Quarantine](管理者検疫)にアクセス]、[一部の検疫対象メールにアクセスできます] の 3 つの Gmail の権限を新たに追加しました。これらの権限は G Suite 特権管理者が他のユーザーに付与できるもので、ユーザーを特権管理者にする必要はありません。
 

メールログを検索
この権限を与えられたユーザーは、Gmail のメールログ検索機能を使用できるようになるので、簡単にメールの配信状況を調べたり、メールの送受信に対する特定のポリシーの影響を確認したり、接続するサーバーの IP アドレスを特定したりできます。

[Admin Quarantine](管理者検疫)にアクセス
G Suite 管理者は、特定のメールを検疫するためのポリシーや設定を指定できます。これは、迷惑メールを防いだり、データ損失を最小限に抑えたり、機密情報を保護したりするうえで有効です。この権限を与えられたユーザーは、管理者検疫からメールの配信を許可したり拒否したりすることができます。ただし、管理者検疫の設定の閲覧や変更はできません。

一部の検疫対象メールにアクセスできます
この権限を与えられた場合も管理者検疫へのアクセスが可能になりますが、アクセスできるのはそのユーザーが検疫確認を行うグループのメンバーとなっている検疫に限られます。また、上の権限と同様、この権限でも管理者検疫の設定にはアクセスできません。

上記の権限を委任するには、特権管理者が管理コンソールの [管理者の役割] で [新しい役割を作成] をクリックし、[権限] メニューの [サービス] > [Gmail] から特定の権限を選択します。

リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象

エディション:
G Suite のすべてのエディションが対象

展開ペース:
完全に展開(機能が表示されるまでに 1~3 日かかります)

対象:
管理者のみ

対応:
管理者による対応を推奨

より詳しく
ヘルプセンター: メールログ検索の概要
ヘルプセンター: 管理者検疫の設定と管理
ヘルプセンター: カスタムの管理者の役割を作成する