この記事は 4 月 11 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

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40 年近く前に登場して以来、スプレッドシートは企業が業務を行う手段の中核を担ってきました。四半期ごとの収益の分析から製品在庫の更新まで、スプレッドシートは企業がデータを収集、共有して迅速に意思決定を伝えるために欠かせません。そんなスプレッドシートをクラウドで使えたら、他にどんなことが可能になるでしょうか。

そこで Google は、ビジネス向けに Google スプレッドシートを改善する取り組みを続け、最近ではデータを分析して視覚化できる新機能も追加しました。そして今回、クラウドでマクロを記録することで繰り返し作業を自動化する方法や、追加の書式設定オプションなど、スプレッドシートにさらなる新機能が追加されます。ぜひご活用ください。

スプレッドシートでマクロを記録して日常的な作業をスキップする

Google では、クラウド型というこれまでとは異なる方法でマクロにアプローチすることで、企業が業務を自動化できるようにしたいと考えています。そして本日より、スプレッドシートでマクロを記録できるようになります。たとえば、新しく読み込んだデータを書式設定したり、複数のスプレッドシートの四半期データをもとに同じグラフを作成したりする必要があるとします。手動で同じ手順を繰り返す場合は数時間かかる可能性がありますが、スプレッドシートのマクロ レコーダーを使えば、それらの操作を記録してコマンドで再現できます。コードを記述する必要はありません。
 

マクロを記録すると、スプレッドシートによってマクロ操作が Apps Script (英語)に自動的に変換されるようになっています。マクロを更新する場合は、ゼロからもう一度マクロを記録しなくても、スクリプトを直接編集することができます。Apps Script 関数を独自で作成(英語)し、新しいマクロとして読み込む(英語)ことも可能です。

スプレッドシートのマクロについて最も特筆すべきは、クラウドベースのファイルで使用できる点です。つまり、他のチームメンバーがスプレッドシートで行っている作業を中断することなく、同時にマクロを実行できます。たとえば、財務チームが予算会議中に同じスプレッドシートを見ながらマクロを実行できます。また、マクロを使用するために同僚やクライアントが機密ファイルをダウンロードする必要もありません。スプレッドシート ファイルはクラウド上に存在するため、データの表示や再共有を許可するユーザーを厳密に管理できます。

スプレッドシートの追加機能

すでにお気づきかもしれませんが、ここ数年 Google は企業がより簡単にデータを表示、分析、共有できるスプレッドシート機能を構築することに力を注いできました。その結果、新しいグラフの種類(滝グラフと 3D グラフ)の追加、ファイルを移動してもデータを最新の状態に保ったままでドキュメントやスライドにグラフを埋め込む方法、多くの関数(現在は 400 以上)、追加の表示形式印刷オプションなどが実現しています。

今回は、印刷時の改ページ、カスタム用紙サイズ行や列をグループ化する項目、セル内にチェックボックスを追加する方法など、日常的に必要とされる機能が追加されました。また、ピボット テーブルの作成時に時間枠(週、月、年など)でデータをグループ化することも可能になりました。

ピボット テーブルについては、データを活用する助けとなるように、エンジニアリング チームも Google の人工知能をスプレッドシートに活用すべく取り組んできました。最近、スプレッドシートにインテリジェントなピボット テーブル(英語)が追加されたことをご存じでしょうか。データ分析に精通した方にとっても、分析や新しいインサイトの発見に役立つはずです。
 

Whirlpool Corporation や Sanmina などの企業は、スプレッドシートを使用してより連携性の高いデータ分析を行っています。本日より展開が開始されるこれらの最新機能によって、スプレッドシートはビジネス向けの主力リソースとなることでしょう。スプレッドシートについて詳しくは、ラーニング センターをご覧ください。