この記事は 4 月 18 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

The Keyword(英語)に同じ内容が投稿されています)

 


G Suite for Education の発表以来、複雑な技術ニーズを満たす、より高度なツールの必要性について、大学や大規模な学区の関係者より多くのご要望が寄せられました。そこで 1 月に、大規模な教育機関向けに設計、カスタマイズされた企業仕様の追加機能を提供する G Suite for Education の新しいエディション、G Suite Enterprise for Education を発表(英語)しました。本日より、G Suite Enterprise for Education(英語)の米国の教育機関への一般提供が開始されます。また、その他の国へもまもなく提供が開始される予定です。

 

さらに今後数か月間にわたり、データ損失防止(DLP)、セキュリティ キーの管理と適用、Gmail S/MIME などの新しいツールがすべての G Suite for Education ユーザーに展開される予定です。G Suite for Education は 8,000 万人にのぼる教師や生徒に利用されている、教育機関向けの無料のツールセットです。今後も無償で新しい機能を追加していく予定です。

 

  G Suite for Education(無償版)に追加された新しいセキュリティ機能

 

今後数か月の間に無償版の G Suite for Education に提供される新しいツールを使用することによって、強化されたセキュリティ設定と詳細な管理機能をご利用いただけるようになります。

 

  1. Gmailドライブのデータ損失防止(DLP)により、管理者は組織外のユーザーとの機密コンテンツの共有を禁止できます。この機能では、生徒の個人情報や設定済みのキーワードなどの機密コンテンツがチェックされて、管理者が介入できるように警告が行われます。
  2. ホスト型 Gmail S/MIME により、機密度が高いメールをより強固に保護するセキュリティ機能が教育機関に提供されます。このツールを使用することで、メールにデジタル署名を追加し、メールを暗号化することができます。さらに、メールのなりすましをより確実に防ぐため、アカウント レベルで検証可能な署名認証も追加されます。容易に利用できる管理機能であり、ユーザーがツールを意識することもありません。
  3. セキュリティ キーの管理と適用により、物理的なキーを要求することでユーザー アカウントのセキュリティが強化されます。教職員や生徒が G Suite にログインするときに、2 段階認証プロセスの一環として、暗号を使用する物理的なキーを使うよう要求できるようになりました。
  4. 管理者は Gmail やドライブなどの Google サービスにアクセスするユーザーのセッションの長さを管理できます。つまり、指定された期間が経過すると、ユーザーは自動的にログアウトした状態になります。一定のセッションの長さが必要なユーザー グループに対しては、異なるウェブ セッションの期間を適用できます。

 

教育機関向けに作られた、企業仕様のツール

 

G Suite Enterprise for Education は、企業と同様の管理ニーズを抱える教育機関向けにカスタマイズされた堅牢なツールを提供します。次のような機能をご利用いただけます。

 

高度な管理機能でセキュリティや利便性を向上

 

G Suite Enterprise for Education のセキュリティ センターを利用することで、組織のセキュリティ状況を把握し、より効果的に管理できるようになります。潜在的な脅威から組織を守るため、機密データを攻撃から守る実用的なインサイトが IT 管理者に提供されます。IT 部門はセキュリティ センターのツールを使用し、外部とのファイル共有によってデータがどのように公開されるかを把握したり、組織内のユーザーを対象とするフィッシング メールを閲覧したり、セキュリティ対策の効果を示す指標を確認したりできます。

 

高度なモバイル端末管理(MDM)を利用することで、大学や教育機関はドメイン内の端末の管理を拡充できます。カスタマイズ可能な MDM ルールを利用すれば、新学年の初めに管理対象として登録するすべての Android 搭載端末の承認など、モバイル端末の管理タスクを自動化できます。ルールを設定すると、指定したイベントが発生したときに自動的に処理が行われます(管理者に通知メールを送信する、端末をブロックまたは承認する、生徒が紛失した端末のアカウント データをワイプする、など)。また、モバイル監査を使用すると、端末のアクティビティに関するレポート(デバイス ポリシーへの準拠状況などが記載されている)を確認できます。

 

 

強化された分析機能と検索機能

 

G Suite Enterprise for Education にまもなく導入される Cloud Search を使用すれば、機械学習を活用して G Suite 全体の横断的な検索を行えるようになります。教師や生徒は重要なスケジュール、ドキュメント、メールを常に把握することができるほか、必要だと思われるファイルの提案を受けることもできます。講義のプレゼンテーションから校内ディレクトリまですべての情報を検索することができるので、情報をこれまでより短時間で探し、より多くの時間を授業や学習に費やすことができます。

 

BigQuery の Gmail ログを使用すると、高度なカスタムクエリを実行したり、詳細な分析を行ったり、カスタム ダッシュボードを作成したりすることができます。Gmail ログには、管理者が問題を診断する際に役立つ有益な情報が含まれています。BigQuery と連携しているのでログの分析も行いやすく、情報から得たインサイトを組織の運営に役立てることができます。

 

コラボレーション、コーディネーション、コミュニケーション

 

Hangouts Meet の便利な機能を利用することで、学校内外でのコミュニケーションをより円滑に行うことができます。Meet の会議には 50 人まで参加することができ、会議を録画して Google ドライブに保存することも可能です。授業の録画をドライブに保存しておけば、その授業に関するやり取りをどこからでも行えます。

 

1 月に G Suite Enterprise for Education を発表(英語)した後、米国で開催される Meet での会議に電話で参加する機能を導入しました。この機能は、今後数か月かけて展開予定です。これにより、Wi-Fi 環境が整っていない場所にいる場合でも、電話で会議に参加できるようになります。G Suite Enterprise for Education をご利用の場合、電話からの参加機能が多くの国でサポートされているため、世界各国の拠点の関係者と容易に交流できます。

 

G Suite Enterprise for Education を申し込む

 

G Suite Enterprise for Education の個別ライセンスの価格は、教職員向け、生徒向けともに月額 4 ドルです。2018 年中に全教職員のライセンスをご購入いただく場合、教職員向けのライセンスは 1 ユーザーあたり月額 2 ドル、生徒向けのライセンスについては一定の条件を満たせば無償でご利用いただけます。こちらの特別価格で 3 年間ライセンスを更新することができます。G Suite Enterprise for Education の価格、更新、機能について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。

 

どのエディションが適しているかわからない場合や、G Suite Enterprise for Education(英語)でご利用いただける機能について詳しくお知りになりたい場合は、こちらのお問い合わせフォームにご入力(英語)いただければ Google のパートナーよりご連絡差し上げます。