この記事は 7 月 21 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。


概要
データ リージョンを使うことにより、選択した Google Workspace アプリの対象データをどこに保管するかを指定できます。改名されて Enterprise データ リージョンとなった既存のデータ リージョン機能では、そのさまざまな機能を Google Workspace Enterprise Plus と Education Plus のお客様にご利用いただけます。
 
Fundamental データ リージョンは限定バージョンのデータ リージョンであり、Google Workspace Enterprise Standard、Business Plus、Business Standard、Frontline のお客様にご利用いただけるようになります。

対象
管理者

利点
Google Workspace のクラウド インフラストラクチャは世界各地に分散しているため、レイテンシを抑えられるほか、地理的冗長性によりデータを保護することができます。このため、多くのお客様はデータの保管地域を制限されていません。しかしながら、保管地域を指定することが望ましい組織では、データ リージョンを指定することでニーズを満たすことができます。

詳細
Google Workspace Enterprise Plus と Education Plus のお客様にご利用いただける Enterprise データ リージョンと比べ、Fundamental データ リージョンの機能は限定されます。主な違いは次のとおりです。

  • 単一のリージョンと複数のリージョン: Enterprise データ リージョンでは複数のリージョン ポリシーを設定できますが、Fundamental データ リージョンでは選択した単一のリージョンしか使用できません。
  • ルート OU での制御と OU およびグループでの完全な制御: Enterprise データ リージョンでは、組織のグループごと、組織単位(OU)ごとにカスタマイズした異なるデータ リージョンを使えます。Fundamental データ リージョンでは、ルート OU レベルで単一のポリシーを設定することしかできません。
  • レポートの使用: Enterprise データ リージョンには、対象データの移動の進行状況に関する詳細レポートが含まれます。これらのレポートは、Fundamental データ リージョンではご利用いただけません。

Enterprise データ リージョンのフル機能が必要な場合、管理者は管理コンソールの [サブスクリプション] ページにアクセスして、ライセンスを Google Workspace Enterprise Plus または Education Plus にアップグレードできます。

ご利用方法
  • エンドユーザー: エンドユーザーへの影響はありません。

Fundamental データ リージョンで利用可能な各種設定
Fundamental データ リージョンで利用可能な管理コンソールでの各種設定
 


リリース スケジュール

ご利用対象
  • Fundamental データ リージョン: Google Workspace Business Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Frontline のお客様に新たに提供を開始します
  • Enterprise データ リージョン: すでに Google Workspace Enterprise Plus、Education Plus のお客様にご利用いただけます
  • Google Workspace Essentials、Enterprise Essentials、Education Fundamentals、Nonprofits、G Suite Basic、Business のお客様は対象外

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