更新 - 2017 年 4 月 5 日:
以前にお伝えしたとおり、チームドライブは、 G Suite Business、G Suite for Education、Enterprise のお客様に加えて G Suite for Nonprofits のお客様にもご利用いただけます。
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オリジナル - 2017 年 3 月 9 日投稿 (新しいチームドライブを利用できるエディションを反映するために更新しました):

The Keyword (英語)に、より詳しい内容が投稿されています)

これまで Google ドライブは、個々のユーザーが手軽かつ安全にファイルを保存、同期、共有できるようにすることを目的としてきました。しかし、規模の大きい企業もクラウドに移行するようになり、データへの不正アクセスのリスク、滞りがちな移行、以前のツールとの互換性といった懸念事項も増えています。Google のチームは、企業が抱えるこのような複雑な問題を解消しようと懸命に取り組んできました。それが、今回組織向けの高度な機能をドライブに追加することになった理由です。次のような機能があります。
  • チームで確実に作成、共有、作業ができるチームドライブ
  • 会社の機密データを常に管理できる Google Vault for Drive
  • 簡単にクラウドに移行できる AppBridge(Google が最近買収)
  • 使用中のツールからシームレスに作業できる Drive File Stream
  • 関連するファイルに簡単にアクセスできるクイック アクセス(Google の機械学習を活用)

チームドライブ: クラウドでの共同作業も安心

現在クラウドで作成、共有されているファイルは急増していますが、多くのファイル ストレージ ソリューションはそれに対処できる作りではありませんでした。当初想定されていたユーザーは個人であり、チームではなかったからです。共有データがこれほど大量になると、管理者はデータの安全性を確保するためにより多くの手段が必要になり、チームは安心感を持って共同作業を行える必要があります。チームドライブは、企業が求めるセキュリティ、構造、使いやすさを提供するもので、次のことが容易になります。
  • 新しいチームメンバーを追加する。 チームメンバーを個別にまたは Google グループ単位で管理でき、関連するチームドライブへのアクセス権を簡単に付与できます。
  • チームメンバーが離脱してもファイルを管理できる。 チームドライブのオーナーはチームであるため、メンバーの入れ替わりがあってもチームドライブに追加されたアイテムはそのままです。たとえば、Whirlpool Corporation では、ファイル アクセスの管理にチームドライブを活用しています。Whirlpool Corporation のコラボレーション責任者 Troy McKim 氏は、「あるプロジェクトのファイルをチームドライブに追加すれば、ファイル オーナーの変更時に、ファイルが行方不明になったり移動したりすることを気にする必要はありません」と述べています。
  • 共有権限を把握、管理する。 誰がファイルを追加、整理したかにかかわらず、チームメンバーには自動的に同じファイルが表示されます。また、ファイルに対する編集、コメント、再編成、削除の制限を定義することで、共有権限を管理することもできます。
  • 管理者がチームドライブを管理、閲覧する。 管理者は、必要に応じてユーザーのチームドライブを閲覧し、新しいメンバーを追加することができます。「チームドライブは、新しいチームメンバーが各自の役割に早く馴染むのにも役立っています」と McKim 氏は述べています。

チームドライブは、3 月 9 日より G Suite Business、G Suite for Education、G Suite for Nonprofits、G Suite Enterprise のすべてのユーザーにご利用いただけます。組織でチームドライブを設定する方法については、こちらをご覧ください。
G Suite 管理者向けの追加情報

組織のユーザーがチームドライブを作成するには、管理コンソールでチームドライブの作成を有効にする必要があります([アプリ] > [G Suite] > [ドライブとドキュメント] > [共有設定] > [チームドライブの作成])。チームドライブの作成は、ドメイン全体で有効にすることも、特定の組織部門で有効にすることもできます。組織のユーザーに最適な形でチームドライブを導入するために、このオプションを使用することをおすすめします。

チームドライブの作成を無効にしても、組織外からのファイルの受信をユーザーに許可している場合は、他の組織のユーザーによって作成されたチームドライブに、ユーザーが追加されることがあります。追加されたユーザーのドライブには、そのチームドライブが表示され、ユーザーはその中のファイルにアクセスできます。

注: 2018 年 1 月 1 日以降は、すべての G Suite ユーザーに対してチームドライブの作成が自動的に有効になる予定です。この変更を実施する前に、改めてお知らせいたします。

リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象

エディション:
G Suite Business、G Suite for Education、G Suite for Nonprofits、G Suite Enterprise が対象

展開ペース:
段階的に展開(機能が表示されるまでに 4 日以上かかる可能性があります)

対象:
管理者とエンドユーザー

対応:
管理者による対応を推奨

より詳しく
ヘルプセンター: チームドライブを管理する
チームドライブでファイルを共有する
G Suite ラーニング センター: ドライブ (英語)

Google Vault for Drive: データ コンプライアンスのための新しい高度な管理機能

どのファイルを保持し、どのファイルを削除するかといったファイルのデータのライフサイクル管理は、複雑で時間がかかります。しかし、会社のデータポリシーは確実に遵守する必要があり、手違いがあれば高額の訴訟費用が発生しかねません。そこで、すでに検索機能や書き出し機能を備えた Google Vault for Drive に新たな機能を追加することになりました。

Google Vault for Drive の新機能により、管理者は従業員のドライブとチームドライブの両方で、すべてのファイルを管理、保護するために必要な統制管理を適用できるようになります。管理者は、これらの新機能を使用して保持ポリシーを設定することで、必要なファイルを保持し、不要なファイルを削除する処理を自動化できます。たとえば、特定の訴訟に必要なファイルに対して訴訟のための記録保持(リティゲーション ホールド)を設定することができます。

Google Vault for Drive の高機能なデータ保護ツールにより、管理者はクラウド内の会社データを完全に制御できます。Google Vault for Drive は、3 月 9 日より G Suite Business、G Suite for Education、G Suite Enterprise のすべてのユーザーにご利用いただけます。
G Suite 管理者向けの追加情報

3 月 9 日より提供される Vault for Drive の機能について詳しくは、この機能についての投稿をご覧ください。

AppBridge: クラウドへの移行が容易に

クラウドへの移行は、場合により複雑です。ファイルを移行すれば済む話ではありません。権限を正しく割り当てる、コンテンツを再編する、一部のデータをアーカイブする、といった作業も必要になります。この課題への対策として、3 月 9 日、AppBridge の買収を発表いたしました。AppBridge はエンタープライズ グレードの G Suite 移行ツールで、社内導入型ソリューション、クラウドベース ソリューション、それらが混在するソリューションから Google ドライブへの移行をシームレスに行うことができます。

AppBridge を使用すれば、既存のファイル サーバーや、SharePoint などのコンテンツ管理システム、または別の多くのクラウド プラットフォームから G Suite にファイルをシームレスに移行できるので、現在別のクラウド プラットフォームをご利用中の場合でも心配はありません。ファイルの権限も同時に移行されるので、チームのファイル アクセス権限は変わらず、データは引き続き安全に保管されます。Google では AppBridge とともに G Suite チームへの編入に取り組んでいます。詳細情報は後日お届けします。

Drive File Stream: ビジネス プロセスを中断せずに作業できる

クラウドに移行した後も、既存のツールやプロセスですべてのコンテンツに簡単にアクセスできなければ意味がありません。他のクラウドベースのソリューションでは、従来の時間がかかる(ハードドライブも消費する)同期を行いますが、現在早期導入プログラムで提供している Drive File Stream (英語) を使えば、クラウドのファイルを直接各自のパソコンに簡単にストリーミングすることができます。つまり、ハードドライブの空き容量が少なくても、すべての会社データにノートパソコンから直接アクセスできるようになります。

Drive File Stream には次の機能があります。
  • 数秒でパソコンからオンデマンドでファイルにアクセスし、ファイルを検索、管理することができます。
  • 必要なファイルのみを取得し、後でオフライン使用するファイルを指定することができます。
  • よく使用するファイルが機械学習によりバックグラウンドで使用可能になるので、目的のファイルへのアクセス時間がさらに短縮されます。
  • ユーザーがすべての会社データを各自のハードドライブにダウンロードするリスクを避けることができます。

時間のかかるファイル同期や、ディスク容量についての心配は、過去のものになります。Drive File Stream を使用すれば、管理者も従業員もすべてのファイルにいつでもアクセスできます。今すぐ Drive File Stream (英語) の早期導入プログラムにお申し込みください。
 チーム向けのクイック アクセス: コンテンツに関する機械学習を最大限に活用

すべてのデータをクラウドに移行した後は、クラウドの力を活用しましょう。ドライブのクイック アクセスは、すでに iOS 搭載端末と Android 搭載端末のチームドライブに登場しており、ウェブ版も近日提供予定です。クイック アクセスは Google の機械学習を活用した機能で、Gmail のスマート リプライ (英語) や Google スプレッドシートのデータ探索 (英語) と同じテクノロジーに基づいています。適切なタイミングで適切なユーザーに適切な情報が提供されるので、チームは時間を効率的に使ってよりスマートな意思決定を行うことができます。クイック アクセス (英語) では、次の情報に基づいて予測を行い、ファイルを表示します。
  • 特定のファイルを頻繁に共有するユーザー
  • 関連するミーティングの開催日時
  • 1 日の特定の時間帯に使用されるファイル
  • その他多くの要素
G Suite 管理者向けの追加情報

クイック アクセスは、Android 版ドライブ アプリでは 9 月から提供されており、iOS 搭載端末でも使用可能になりました。

リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象

エディション:
G Suite のすべてのエディションが対象

展開ペース:
完全に展開(機能が表示されるまでに 1~3 日かかります)

対象:
すべてのユーザー

対応:
必要に応じてチェンジ マネジメントを推奨

ビジネス用に Google ドライブをお試しください

ここで紹介した機能がドライブに追加されたことで、管理者は、組織のデータ保護に必要な管理を行いつつ、壮大なアイデアの実現に必要なツールを従業員に提供できるようになりました。今すぐ Google ドライブをご利用ください。または、詳細について営業担当者にお問い合わせください。

本ブログの原文(英語)は、こちらをご覧ください。