この記事は 7 月 25 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
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American Enterprise Foundation 調べでは、1958 年の時点では同じ米国企業が平均 61 年間連続で S&P 500 指数に名を連ね続けていたとのことですが、現代では、約 2 週間ごとに構成銘柄が入れ替わっている状況です。このように急速に変化する市場において、従来型の企業は競争力を維持する方法を模索しており、Nielsen、Colgate、Airbus などを始めとする多くの企業が G Suite を導入して仕事の進め方を見直しています。

企業は、仕事の進め方を変革するためにクラウド型コラボレーションに移行することを希望しながらも、各社の規模に応じた運用方法について次のような疑問を抱いています。メールのセキュリティはどうなるのか、データを管理するにはどうすればよいのか、すでに導入されているツールやシステムと G Suite はどのように連携するのかなどです。

昨日 Google は、仕事の進め方の見直しに役立つ新しいサービスについてのお知らせを行いました。本日は、上記のような懸念を払拭していただくためにご用意した追加のソリューションをご紹介します。

以下は、本日のお知らせの概要です。詳しくは、記事全文をご覧ください。

  • 新しい Gmail(再設計されたセキュリティ警告、スヌーズ、オフライン アクセス、G Suite ユーザーへの全面的な提供)
  • Cloud Search(一部の先行ユーザーに導入済み)
  • G Suite 向け Google Voice(アーリー アドプター プログラム* で提供)
  • Drive Enterprise SKU(購入可能)
企業(およびメール)」の安全性を確保する

データを安全に保つことが Google の最優先事項です。そのため、機械学習を使用して Gmail の数十億通のメールの脅威指標を分析し、潜在的なセキュリティ攻撃を速やかに特定できるよう役立てています。機械学習によって、14 億人以上のアクティブな Gmail ユーザーのアカウントが、1 分あたり 1,000 万通近い迷惑メールや悪意のあるメールから保護されています。

このたび、新しい Gmail が G Suite をご利用のお客様に全面的に提供されます。これにより、より多くの企業で、組み込み済みのセキュリティ機能のほか、再設計されたセキュリティ警告、スヌーズ、オフライン アクセスなどの機能をご利用いただけるようになります。詳しくは、こちらの投稿をご覧ください。

企業データに Google 検索の機能を導入する

企業データの検索もウェブ検索と同じくらい簡単に行えるのが理想ですが、実際にはデータのサイロ化が生じていたり、相互通信できない別個のシステムに情報が分散していたりするため、検索に時間を要するケースがほとんどです。Google では昨年 Cloud Search をリリースし、アシスト機能を利用して簡単かつ直観的に G Suite 全体の情報を見つけることができるようにしました。さらに、このたびリリースされる新しい Cloud Search 機能をご利用いただくと、G Suite 内のデータだけでなく、サードパーティのデータもインテリジェントかつ安全に検索できるようになります。データがクラウドにあるか社内システムにあるかは問いません。

この Cloud Search の新機能は Whirlpool Corporation を始めとする一部の企業ですでに導入していただいており、複数のデータソースからまとめて検索できる利便性を感じていただいています。Whirlpool 社では、Cloud Search の新しい SDK、API、サードパーティとのデータ接続コネクタを利用して、「Whirlpool SearchPro」というカスタムアプリが作成されました。このアプリは、オンプレミスやクラウド上の複数のシステムに分散する 1,200 万個以上のドキュメントをインデックスに登録し、平均して数百ミリ秒で検索結果を返すことができます。さらに、検索結果には閲覧権限のある情報のみが表示されるように、個々のソースシステムの権限やアクセス設定が反映されています。



Cloud Search の新機能は G Suite Enterprise をご利用のすべてのお客様に提供されるほか、企業の検索ニーズに応える新しいスタンドアロン サービスとしても提供されています。また、所定の要件に該当する、Google 検索アプライアンスをご利用のお客様を対象に、Cloud Search へのアップグレード手順をご案内いたします。現在、Cloud Search は一部の先行ユーザーの方にご利用いただいており、SADA、Onix、Accenture など、15 社のパートナーにご参加いただいています。詳細

より簡単かつスマートなコラボレーションを実現

昨年 Google では Hangouts Chat、Hangouts Meet、Hangouts Meet ハードウェアリリースしました。これらのサービスをご利用いただくことで、各国の仕事仲間とお互いの顔を見ながら会話やチャットを行え、より円滑なコラボレーションを実現できるようになりました。このような便利なビデオ会議機能をご提供することはもちろんですが、電話を活用して生産性を高めていただくこともできるよう、より優れた電話通信ソリューションをご提供したいとも考えています。そこで、10 年近く一般の方々にご利用いただいている Google Voice に、このたびエンタープライズ版を導入することになりました。このエンタープライズ版は、G Suite のサービスとして加わります。

エンタープライズ版 Google Voice には、かねてよりユーザーの方々にご好評いただいている機能はもちろん、Hangouts Meet や Google カレンダーといった G Suite アプリとの緊密な連携機能が備わり、企業のニーズに即した管理機能も提供されます。管理者はユーザーの管理、電話番号の提供や移行、詳細なレポートの閲覧、電話の転送設定を行うことができます。また、各従業員や部門全体に対して電話番号を一括導入したり、特定の端末に関連付けられていない電話番号を割り当てたりすることもできます。さらに、AI 機能によりボイスメールの音声文字変換や迷惑メールのフィルタリングが簡単になり、従業員は作業を中断することなく重要な業務に集中できるようになります。

昨年 10 月より、Google は主要なお客様とともにエンタープライズ版の Google Voice をテストしてまいりました。Trusted Tester* プログラムにご参加いただいたニールセン社では、従来使用していた電話ソリューションに比べ格段に信頼性と通話品質の向上が見られたとのことです。ニールセン社の最高情報責任者 Kim Anstett 氏より、次のようなご感想をいただいています。「離れた場所にいるチームや外回りの多いユーザーにとって、Google Voice はすぐに恰好の電話通信ソリューションとなりました。そしてこのほど、Google Voice をリモートワークの標準電話システムとして採用することが決定しました。」

Google Voice のお試しをご希望の場合は、アーリー アドプター プログラムにお申し込みください。

シンプルなクラウド移行を実現するために

企業の皆様により簡単に G Suite を導入、ご利用いただくために重要なのは、従来のエンタープライズ コンテンツ管理(ECM)システムからスムーズに移行できるようにすることです。お客様にスムーズな移行を実現していただけるよう、Drive Enterprise を従量制のスタンドアロン サービスとしてご購入いただけるようになりました。

企業で Drive Enterprise を導入すれば、コンテンツをクラウド上の Google ドライブに移動することができ、従業員はドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのツールを使って安全にコンテンツを作成したり共同編集したりすることができます。従来からあるオフィス生産性ツールのご利用を妨げることもありません。Google ドライブには、現在まで実に 2 兆個を超えるファイルが保存されています。また最近では、Google が Gartner Magic Quadrant コンテンツ コラボレーション プラットフォーム(CCP)の「リーダー」に 2 年連続で選ばれました。新しい Drive Enterprise について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

また、G Suite の導入により業務が中断されることのないよう、Google では従来のツールとの併用性の強化にも力を注いできました。カレンダーの詳細情報を Microsoft Exchange と Google カレンダー間で共有できるようにしたり、Hangouts Meet を既存のハードウェアと連携させる新しい方法を提供したり、ドメイン外のチームとより円滑にコラボレーションできるように機能を改善したりするなど、より仕事が進めやすくなるソリューションの構築を重点的に進めています。最新の相互運用機能について詳しくは、こちらの投稿をご覧ください。

お試しいただくには

仕事の進め方がどのように変わるかをお知りになりたい場合は、G Suite のウェブサイトをご覧ください。また、G Suite アップデート ブログにも、今回の機能や Google Cloud Next で発表されるその他の機能についての記事が投稿される予定ですのでぜひご確認ください。

*G Suite の Trusted Tester とアーリー アドプター プログラムは、近く Alpha と Beta にそれぞれ名称変更される予定です。詳細は後日お知らせします。