この記事は 7 月 24 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

Google スプレッドシートでのデータの分析が簡単になる、2 つの統合機能を新たに導入することになりました。1 つは、スプレッドシートと BigQuery を動的に接続するデータコネクタです。このベータ プログラムを開始します。もう 1 つは、SAP ERP 統合の一般提供版です。これを使用することで、チームのビジネスデータをスムーズにスプレッドシートに読み込めるようになります。

これらの機能により、スマートな共同編集ができるスプレッドシートの使い慣れたインターフェースを通じて、ビジネスデータにアクセスしやすくなります。Google では、分析のエキスパートによるクエリが必要な大規模なデータベースや、アクセスできるユーザーが限られる特殊なソフトウェアのデータを利用しやすいものにすることで、より多くのユーザーがビジネスの見解を深め、よりよいデータに基づいて決定を下せるようになることを目指しています。

スプレッドシートと BigQuery の統合(ベータ版)でビッグデータの連携がより簡単かつ効果的に

BigQuery では複数のデータセットの分析が可能ですが、使いこなすには特殊なスキルと知識が必要なことからデータの共同作業が難しい一方、スプレッドシートにはチーム全体での共同作業や、データに基づいた意思決定がより楽になるような、なじみのあるツールが設けられております。

ベータ版では、スプレッドシートのインターフェースから離れることなく BigQuery クエリの作成、プレビューの取得、スプレッドシートへの結果挿入ができ、こうしたデータはスプレッドシートのインターフェースで更新できます。チームが得られる利点は以下の通りです。
  • レポートとダッシュボードのワークフローを合理化する。エクスポートを行うとデータが古くなったりエラーが発生したりする可能性がありますが、エクスポートの必要がないので、ビッグデータ インサイトの信頼できる唯一の情報源として使用できます。
  • 誰もが分析できるようにする。 スプレッドシートでおなじみのインターフェースや「データ探索」、マクロ記録機能のようなツールが使えるため、テクノロジーにさほど詳しくないチームも広くデータを活用できるようになります。
  • 共同作業の質を向上させる。スプレッドシートを使用すれば、データを分析して使用する際にチームによるコメント、意見交換、共有が簡単です。

たとえば、アナリストが BigQuery で複数のデータセットのデータを分析するクエリを設定すると、そのデータにスプレッドシートからアクセスできるようになり、業務担当チームが最新のデータを入手したり、簡単な英語で質問したり、四半期レポートの作成前にコメントを追加したりできるようになります。さらに、パラメータ化クエリを使用すれば、チームに SQL を理解しているユーザーがいなくても、スプレッドシートでクエリを設定できるアナリストが 1 人いれば、各地の多く営業のチームが地域のニーズに応じた結果を得られます。

BigQuery とスプレッドシート コネクタのベータ版にご参加ください

スプレッドシートと BigQuery をご利用の場合は、この機能のベータ プログラムへの参加にお申し込みいただけます。管理者の方は gsuite.google.com/bq-sheets で詳細に目を通し、資格要件を確認したうえで、ドメインでの参加を申請できます。
 

新たな統合から SAP ERP に関し新しい見解を得る

6 月に発表したスプレッドシートと SAP の統合機能がリリースされました。これによりSAP GUI や SAP ECC 6.0 からスプレッドシートに直接データを書き出し、スプレッドシートのグラフ、ピボット テーブル、データ探索などのツールを使用して該当データを分析できるようになりました。CSV へのデータの書き出しやドライブへのアップロードはこの新たな統合機能により 手動で行う必要がなくなりましたが、これは次の点で役に立ちます。
  • スプレッドシートの「データ探索」機能を使用して、SAP のデータから新しい見解を得る。
  • 分析やデータを手軽に視覚化する。
  • 信頼できる唯一の情報源として共同作業に使用する。

詳しくは、スプレッドシートと SAP の統合に関するページをご覧ください。